

「Thinking Critically about SDGs」とは?
英語でSDGsについて学ぶ
Thinking about Critically about SDGs教材は、英語でSDGsの成り立ちや各17ゴールの世界の状況、日本の状況、当事者インタビューから社会問題の本質を学ぶことができます。
また、ブラジルの教育学者パウロ・フレイレが提唱したCritical Pedagogyに則り、『銀行型教育からの脱却』や『意識化』ができる教材として開発・提供しています。

− 教材のコンセプト −
◎ 今を生きる力を育むための教材開発
弊社の理念は「今、これからを生きる力を」を掲げています。
教材開発の構想段階で今必要な「生きる力」を考えたときに
「クリティカルシンキング力」が重要であると考えました。
混沌とした現代社会において、様々な角度から社会問題を考え、その上で自分の意見を表現することがこれからを生きる上で極めて重要な資質能力であるとし、本教材の開発に至りました。
◎当事者意識・考える力を伸ばす
知識だけでは終わらせない、当事者意識を持たせるためのアプローチ。
「早くSDGsに取り掛からなくては」「簡単にSDGsを学べる方法はないか」、
このようなinstant(即席)な行動ではなく、
思考力や行動力は長い時間をかけて着実に養うものです。
本教材がそのスタートになれば幸いです。
Thinking Critically about SDGsの特徴
SDGs
への深い
理解
クリティカル
シンキング力
の向上
英語
4技能の
トレーニング
論理的思考
の指導
クリティカルシンキングとは?
クリティカル・シンキングは、日本語では「批判的思考力」と訳されますが、
ただ批判するのではなく、自身が普段無意識に持っている行動や固定概念を認知し、
客観的かつ論理的に物事を捉えることが重要です。
その上で、より多くの人々に良い影響を与える方法について合理的に考え、
自身が思う最適な結果を導き出し、行動に移すまでの思考力のことをいいます。
この教材は、英語でSDGsを学び、クリティカル・シンキングスキルの習得を目指して開発されています。
1ゴールにつき4つのレッスン構成
❶ゴールの概要

What is SDGs Goal 〇?など、SDGsの各ゴールの概要や各ゴールにあるIndicatorsを学習することができます。
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❷ 世界の現状
❷ 世界の現状

Part2では世界でそのゴールの状況についてを学習することができます。
世界各地でどのような問題があるかを知ることができます。
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各ゴールにおいて日本国内はどのような達成状況なのかを確認することができます。また、Indicatorごとにどのような部分が深刻な問題であるかを理解し、それについてどのように考えるべきかを問う問題を搭載しています。
❸ 日本の現状
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❹ キーパーソン・事例

日本において、各ゴールに対し当事者として活動する人や具体的な事例を取り上げながら、身近な問題を知ることができます。また、その上で自分自身がそれらの問題に対してどのようなアクションをとることができるのかを学習できます。
1つのレッスン内エクササイズ


Lesson4
インタビュー・ケーススタディ
Lesson 4では様々なセクターの方々にインタビューをし、
事例から考える教材になっています。
以下が各ゴールでインタビュー/ケーススタディとして掲載されている内容です。

Goal 1:No Poverty
元教育支援NPO団体所属
長尾 緑 氏
国内で相対的貧困の状況で育ち、貧困の状態にある人々への支援を行ってきた女性へのインタビュー。彼女の学生時代の学校生活や課外活動から、彼女が考える経済格差や教育格差、奨学金制度の見直しなどについて伺う。

Goal 4:Quality Education
公立大学法人国際教養大学
特任教授 佐藤 健公 氏
国際教養大学教職課程代表の佐藤先生に日本の公教育の実態を伺う。県としての教育方針、教育委員会や校長の力量、リソースの量によって左右される教育の質、また、義務教育における課題についても探る。

Goal 7:Affordable and Clean Energy
合同会社小田原かなごてファーム
代表 小山田 大和 氏
地方創生とクリーンエネルギーを実現する小田原かなごてファーム代表小山田氏へのインタビュー。再エネをめぐる政治的・社会的な論争、エネルギーの地産地消の重要性、そして未来の再エネ普及のために奮闘する小山田さんの志に注目。

Goal 10:Reduced Inequalities
NPO法人東京レインボープライド
共同代表理事 杉山 文野 氏
LGBTQや社会的少数者の権利向上や多様な社会を追求する東京レインボーパレード。代表の杉山文野さんが、ここ数年間の社会の意識変化、根強く残る課題、あらゆるマイノリティを含んだより多くの人が暮らしやすい社会について語る。

Goal 13:Climate Action
富士フイルム株式会社
戸根 曜子 氏
省エネ省コストのデータストレージを提供する富士フイルム。未来の世代のために、商品を通じてCO2削減に取り組む社員にお話しを伺った。温暖化に立ち向かういち社員として社内に与える影響や、プライベートでの子どもへの環境教育について迫る。

Goal 2:Zero Hunger
NPO法人 TENOHASHI
理事長 清野 賢司 氏

Goal 3:Good Health and Well-Being
障害者施設勤務
谷川 涼子 氏
路上生活者のためのNPO炊き出し団体の理事長へのインタビュー。表向きには報道されない路上生活者の実情や、理事長が直面する行政との摩擦、そして「精神的な飢餓がない社会」について伺った。

Goal 5:Gender Equality
大学教授、2児の母
渡邊 紗栄子 氏
大学教授として、二児の母として生活する女性へ実体験をインタビュー。女性研究者としてアカデミアの世界で受ける性差別、母親として受ける地域社会・職場からの圧力。根強く残る偏見を克服するため、子どもと大人がジェンダーについて語り合う重要性を説く。
障がい者支援施設で働く看護師の方へ、幸福とは、健康とは何かを伺った。施設の利用者との関係や、心身の健康を表すウェルビーイングの概念について迫るとともに、日本の医療・福祉従事者の実態を探る。

Goal 6:Clean Water and Sanitation
公益社団法人日本水道協会
国際係長 渡部 英 氏
工務部技術課 佐藤 弦樹氏
日本水道協会の担当者へ、水の役割や日本の水道事情、効率的な水の使い方を伺う。大量の死者と被害を出した19・20世紀の水系感染症の実態から、安全な水を供給する現代の水道産業のリアルに迫る。

Goal 8:Decent Work and Economic Growth
Microsoft Japan 様
大手IT会社のD&Iと働き方改革、社員同士の絆について学ぶ。社員の負担を減らすオフィス改革や、従業員同士の意思疎通を深めるリモートワーク制度、また、プライベートの充実を推進する制度について伺った。会社が担うIT技術を駆使した、「より働きやすい社会」への貢献も大切なポイント。

Goal 11:Sustainable Cities and Communities
宮城県仙台市 まちづくり政策局 政策企画課 主事 中島 敏 氏

Goal 9:Industry, Innovation, and Infrastructure
石川県小松市
経営政策課 江口 駿 氏
コマツの企業城下町であり、北陸の重要な物流拠点として栄える石川県小松市。SDGs未来都市認定を受けた市としての、多様で持続可能な産業の在り方について話を伺う。子育て環境の向上、女性・高齢者・外国人の活躍、SDGsを推進する企業の実情に着目。

Goal 12:Responsible Consumption and Production
株式会社マザーハウス
生産開発部 田口 ちひろ 氏
杜の都として自然と共生し、防災環境都市として国内外に貢献する仙台市。地域住民の連携や若手リーダーの育成を通じた住みやすいまちづくりについて伺った。地震が多い日本のみならず、海外にも防災、復興、都市デザインのノウハウを伝える市の活動に注目。
発展途上国の職人技術や現地の天然素材活かし、顧客に喜びを届けるマザーハウス。商品を長く使用できるケアサービスや、生産者と消費者が互いを尊重しあうことの大切さについて伺った。
カバン職人と、会社の方針に賛同する消費者との温かい交流にも注目。


Goal 14:Life Below Water
秋田県仙北市 地方創生・総合戦略室
係長 明平 英晃 氏
Goal 15:Life on Land
国立研究開発法人森林・整備機構森林総合研究所 研究ディレクター
平田 泰雅 氏
日本一深い湖である田沢湖を持つ仙北市。絶滅に追い込まれたクニマスの保護プロジェクトや湖の環境管理について伺った。地元住民や学校、行政、企業との連携により、田沢湖の水質をどう改善し、未来の水環境を守っていくのか注目。
森林総合研究所の研究ディレクターに、森林機能や正しい森林保全の在り方について伺った。人間に多大な恩恵を与える森林機能と、産業化や都市化によって破壊が進む自然の実態を探る。現代の技術を活用した新しい林業の在り方にも注目。

Goal 16:Peace, Justice, and Strong Institutions
公立大学法人国際教養大学
学長 モンテ・かセム 氏
国際機関、スリランカ政府、教育界の専門家であり、現国際教養大学学長であるモンテカセム氏への取材。武力紛争をなくすことだけでなく、社会構造・経済・政治などの分野から、格差や暴力のない社会について学ぶ。

Goal 17:Partnerships for the Goals
横河電機株式会社 未来共創イニシアチブ
プロジェクトリーダー 玉木 伸之 氏
児林 貴洸 氏、大内 伸子 氏
「地球の未来に責任を果たす」という経営計画のもと、他企業や教育機関との連携を通じ、持続可能なビジネスを追求する横河電機株式会社。未来共創イニシアチブプロジェクトリーダーにパートナーシップの重要性を伺う。
学習の流れ
(アウトプット型)
授業中
授業前
・事前学習として、教材のリーディングパッセージを読み内容を把握しておく。
Brainstorming
・テーマについて思考を広げる活動を行う。
(例:Well--Beingについてマインドアップを描いてみるなど)
Reading
Critical Question
Discussion
Output
授業後
・再度、リーディングパッセージの内容や単語の意味をグループで理解する。
・教材のCritical Questionを選択し、問いについて自分なりに考えてみる。
・同僚/生徒同士が同じテーマについて話す。認識の違いや他者理解について育む。
・話し合ったことをまとめ、プレゼンテーションや英作文を通してアウトプットをする。
・改めて個人での振り返りや別のCritical Questionについて考える。
オンライン教材
ゴール数:7ゴール選び放題
レッスン数:28レッスン
(目安 28授業分)
その他
7ゴール目以降1ゴール1ID→100円/年
書籍教材
Book1(Goal0~Goal8)
Book2(Goal9~Goal17)
ゴール数:9ゴール
(1冊あたり)
レッスン数:36レッスン
(目安36〜48授業分)

提供内容
2つのパターンから選べる

利用校からの声
篠原先生
松蔭中学校・高等学校
グローバル・ストリーム(GS)主任
SDGs教材でここまでの情報があり、上手くまとめられているのは見たことがありません。また、この内容をここまで読みやすく理解しやすい英文によく編集してくださった、と感心するばかりです。英語でレポートを書き始める中学生にとって、真似しやすい英文であり、表現方法も多々学べます。与えられる内容や問いが興味深いと生徒たちは、熱心に読み、考え出す、そんな姿が授業中に見られてとても嬉しく感じています。
指導者自身も学ぶことが多く、考えさせられます。たとえば、ジェンダー問題(GOAL5)ならば、教員は生徒への発言や行動が本当に適切なのか、女子生徒だからこうといった決めつけはないか、など改めて考えさせられます。
教員と生徒がともに学び、ともに思考し、みんなに何かが残ります。そんな感覚を受ける教材です。
