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執筆者の写真国際エデュテイメント協会

先生経験のない私が先生のためのオンラインサロンを作ったお話


みなさんこんにちは。国際エデュテイメント協会 代表理事 です。

今日は、先生観をアップデートするオンラインサロン『Teacher2.0を立ち上げた背景について述べていきたいと思います。大きく3つの章に分けてお話します。手っ取り早くどんなサロンか知りたい方は第3章からご覧ください。

目次


  1. 第1章 先生経験のない私がTeacher2.0を作った理由

  2. 第2章 Teacher2.0の掲げる3つの先生像

  3. 第3章 Teacher2.0はどのような場所か?

  4. もう一歩前に出て、私たちと一緒に未来の社会を創っていきましょう。


第1章 先生経験のない私がTeacher2.0を作った理由


Teacher2.0を立ち上げた結論からいうと、先生が"先生"たるべく振る舞いをし続けることで輝く未来がそこに待っているだろうと考えるからです。

どういうことなのかは後述しますが、背景として変化の激しい現代社会において、これまでの典型的な「先生像」は時代と共にそぐわなくなっているなと感じています。

私は学校現場から少し距離を取った位置から、これまで多くの先生が日々葛藤し、懸命に生徒のために汗を拭う姿は本当に多くみてきました。その姿勢はあまりにも眩しく、キラキラしています。かっこいいです。学校の先生は本当に頑張っている、日本を支えている、ひしひしと感じます。

一方で、世間からみられる先生はちょっと違ったりします。学校のブラック校則だとか、先生の数が減っているだとか、モンスターペアレントだとか、先生の不祥事だとか、ネガティブなニュースばかりが世間を賑わせています。

これは先生が"先生"として誰からも尊敬され、魅力的な職業であり続けるために、先生でない私のような立場ができる方法を考えなければいけない、そう思っています。それが日本の未来を彩っていく、強く思っています。なぜか。次に述べます。


話は変わりますが"未来の社会を作る"上で『教育』は極めて重要な立ち位置におり、その中で「先生」という職業は今後の教育の命運を握っています。

これまで数千年に渡り、多くの人が人を育て、社会を作り、繁栄させ、結果として人類の存続に寄与してきました。その根本にあるのは、教育であり、「教える者(伝える者)」と「教えられる者」という構図が基本です。そして、未来の社会は、「教える者」の技量によって確定します。加えて、生産年齢前 (15歳以下)までの世代において深く関わるステークホルダーは、家族や先生であります。大袈裟かもしれませんが、教育こそが、先生こそが、人類の存続に大きく貢献していると言っても過言ではないと思っています。

そして、「先生」は今、少子化や自然災害などの様々な外的要因から、「先生」が「先生」たるべくしてどう未来を歩んでいくのか、岐路に立たされています。

18世紀から強固なモデルとして確立してきた教育モデルから脱却し、アップデートをかけるか。それとも従来型のモデルにしがみつくか。

先述した通り、お世辞にもこれからの社会を彩るうえで、従来型のモデルにしがみつくことは世界的にみて、日本の未来を不利なものにしてしまうだろうと予想しています。

だからこそ、今、先生の未来を一緒に考えたい。

そして、Teacher 2.0誕生しました。

※詳細についてはwebsiteをご覧ください。


第2章 Teacher2.0の掲げる3つの先生像


まず、Teacher2.0についてお話します。Teacher2.0とは、先生観をアップデート = 広げるオンラインサロンです。本サロンでは、以下の3つの先生像を掲げています。

Society 5.0時代に適した授業を展開できる先生
自立して探求し、アップデートし続ける先生
子どもと自分自身の幸せを追求し続ける先生


- Society 5.0時代に適した授業を展開できる先生 -

18世紀の産業革命から本格的に典型的な学校のモデルが確立され、21世紀の今までほとんど形を変えずに来ている現状についてみなさんもどこかで耳にしたことはあると思います。


しかしながら、2020年に入りコロナ禍の中で教育は大きく変わろうとしています。

「学習のオンライン化」、「ICT端末の設備インフラの加速化」、「プログラミングの教科化」などたくさんの変化が挙げられます。そして、これからも今までにない変化が起こるだろうと予想されます。その背景としては、様々な社会イシューが関連しています。日本の人口減少、マーケットプレイスがアメリカから中国への移行、東南アジアの経済成長、このあたりが日本の外交や経済状況への影響が考えられ、それに引っ張られる形で教育のあり方へも大きく影響するだろうと予想しています。

また、Society5.0と経産省が掲げているように、AIやVR/AR、5G、キャッシュレス、ドローンなどテクノロジーの変化も顕著です。それに紐づいてヒト・モノ・カネの動きが変わっていきます。

資本主義至上社会、民主主義が世界の大半を占める世界において、教育のあり方もどうしても経済発展に即したモデルになります。それ自体はどうしようもないことですが、むしろそこに即したモデルであれば、従来の古典的な体制ではワークすることは難しく、体制やマインドセットとして変容性の高い柔軟性が求められます。

前置きが長くなりましたが、つまるところ「変化があるのは当たり前で、その変化を楽しみ、順応できる先生」がこれからは先生として価値のある社会になっていきます。それを「Society5.0時代に適した授業を展開できる先生」と定義しています。


- 自立して探究し、アップデートし続ける先生 -

先生は、生徒にとって「これまでも」・「これから」もずっと尊敬される、一つのロールモデル的な存在です。そして、これまで"は"、たくさんの専門知識を有していることが先生が尊敬される所以でした

しかしながら、テクノロジーの進化によって、検索したり、動画を視聴すれば目的の知識や情報にたどり着くことができるようになりました。もちろん先生が知識を有しているということは重要なのに変わりはありません。しかし、それだけでは先生が先生たる振る舞いをすることが難しくなってきており、何らかの付加価値が必要に迫られています。

では、どのような付加価値が必要なのでしょうか。それは一人の人間としてどうあるべきか、が重要だと考えています。


印象に残っている先生

あなたが学生時代に印象に残っている先生を思い浮かべるとパッと先生の顔が浮かんでくるのではないでしょうか。きっとそれらの先生は、単に授業を教えることにおいて秀でている"だけ"でなく、「その人」自体に魅力があったからこそではないでしょうか。

それは、先生が日々探究し、自分自身が進化をし続けるための努力を怠らないことが少なからず生徒に伝わり、魅力的な「大人」として彼らの心に刻まれているのだと思います。現に私が慕う先生のみなさんはそのような方々でいっぱいで、かっこいいです。

Teacher2.0では、自らの手で生徒の未来を手掛けているのだと自覚をもち、日々探究し続ける先生像を目指します。


- 子どもと自身の幸せを追求し続ける先生 -

加えて、ウェルビーイング=幸福、福利という概念も昨今ようやく叫ばれるようになっています。定義としては非常に抽象的な言葉ではありますが、教員という職業は一般的に言われるウェルビーイングの考え方からはかけ離れている業種の一つではないかと考えています。


学校の先生も一人の人間ですから、個々人の幸福度や福利というものをしっかりと追求するべきです。私はカンボジアの農村部で英語教育をしていた経験がありますが、その際に私は、村の子どものために毎日必死にワークを作り、教え、添削をし、フィードバックをして、フォローをする。こうしたことを必死にやっていた経験があるのですが、数ヶ月も経つと、私は彼らの隷従のようだと感じるようになりました。すると提供する内容の質も日々を生きるモチベーションも失います。もちろん彼らが全く悪いわけではないのですが、教訓として「自分の幸せありきで、他人の幸せあり」であると考えています。

Teacher2.0では、子ども、自分の両者の幸福を真剣に考え、教育をよりよくしていくための方法を一緒に考えていきます。

生きることの楽しさ、教えることの面白さ、学ぶことの嬉しさ。

子どもと自身の幸せを追求し続ける先生は素敵です。


第3章 Teacher2.0はどのような場所か?


Teacher2.0には、主に様々なバックグラウンドをもち、上述した3つの先生像に共感する先生が参加しています。非公開のFacebookグループ内で毎月、テーマが出題され、そのテーマについてサロン内メンバーと一緒に真剣に考え、アウトプットします。


ちなみに正式リリースの2020年7月のテーマは、「真のグローバル社会における進路指導のあり方」についてです。


この仕組みのゴールは二つあります。

1. 先生観を広げる 2. アウトプットする

正直、グローバル社会における進路指導、と聞いてピンとくる先生、こない先生、どちらもいらっしゃると思います。

それこそがTeacher2.0で学ぶ醍醐味です。

馴染みのない先生でも、先生でない方でも、誰でも答えられる課題を毎週配信しています。例えば、第一週目であれば以下のような課題です。

このように誰しもが考えられるトピックでありながら、今まで考えたことのないトピックやテーマを取り上げ、みなさんと共に理解を深めていきます。

これによって先生としての視野を広げることができます。新しい発見をすることができます。結果的に先生観が広がっていきます。先生観が広がることは上述していますが、今後の先生像において極めて重要なファクターです。

次に、これらの課題に対して毎週コメント欄に自分の考えをアウトプットしていきます。セミナーやFacebook等のSNSから多くの情報をインプットしています。しかし、それだけで知った気になったり、学んだ気になっている場合が多いと思います。私もよくセミナーに行ったり、本を読んだりしますが、大抵の場合はそれで終わってしまいます。Teacher2.0では、一つ一つの課題に対し、自分の考えを整理し発信することで、今まで潜在的にはぼんやりと考えていたこと、思っていたことをしっかりと形にすることができます。明日からの授業に生かすことができます。


今後もたくさんの面白いテーマをご用意しております。

「STEAM教育」「幸福な国フィンランドからみる日本の教育」「ゲーミフィケーションと心理学からみる教育」などなど、みなさんの人生観、先生観に少しでも新しい風が吹くようなテーマであることを願って、日々考えています。


もう一歩前に出て、私たちと一緒に未来の社会を創っていきましょう。

少しでも、Teacher 2.0のコンセプト、そして内容がイメージできたなら幸いです。

教育に従事するみなさんはお忙しい日々を過ごしていると思います。あと、もう一歩だけ前に出て、私たちと一緒に教育について考え、つながり、そして未来の社会を創っていきませんか。

多くの参加をお待ちしております!

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